ブエノスアイレス

出張先での閑な週末。
情報誌で暇つぶしのネタを探していたところ、
クラシックのようでありジャズのようでもある音楽、というコメントのついたイベントを発見。
こんな不人気っぽいイベントだったら当日券もあるだろう、と会場へ行ってみると、とりあえず売り切れ。ふーん、人気あるんだねぇ、俺知らないけど。5分ほどでキャンセル待ちチケットを入手。見るとホールの中段真中のかなり良さそうな席。


開演。
バイオリン弾きのオッサン出てくる。強烈な印象を残す演奏。
帰りに街のCDショップでオッサンのCDを買いこんで、宿のPCのしょぼいスピーカーで繰り返し聴いた。

オッサンがクラシックの世界では大層有名な演奏家であることも、タンゴという音楽ジャンルがこういうものだということも、このときに知った。

長期の出張中、英会話のレッスンをつけてもらい、でもあんまりしゃべれるようにならず、帰る直前に救急車で運ばれ2週間入院して親まで呼ばれる、というなんだか申し訳ない状況だったけど、このコンサート一点だけに限っても有意義な滞在だった。



入院の経験がその後の俺の行動に影響した、と今まで思っていた。
でも、もしかしたら、偶然に未知のものと出会う、という体験のほうが、より深く関わっているのかも、とここまで書きながら思った。それまでは、今よりも内側にこもる人間だったから。


というわけで、今年はこの音楽の生まれた地に行ってみようと、ここに宣言。
先輩が一年間、ブエノスアイレスに滞在する。そんなつながりでもなきゃ、行く機会はなさそうだし。

聴くだけじゃなくて、踊れるようにもなりたい。ハードル高そうだけど、どうなんだろう、、、??

ピアソラへのオマージュ

ピアソラへのオマージュ